神戸の高台、昭和40年代に建てられた住まいの建替え。
元の家にあったステンレスの門扉と、窓格子を再活用し
家族の歴史をつなぐ家を計画しました。
玄関扉を開くと、墨色の土間が広がり
右手の格子戸を開けると、家族みんなが集まる台所へと続いていきます。
土間空間は、玄関と台所の他にも食材等が沢山収納できるパントリーや、
DIY作業ができる、ご主人の趣味部屋へとも連結され
土間でつなぐ楽しい空間が生まれました。
床高さの異なる、台所と居間の間に掛かる長テーブルは
住まいの雰囲気と馴染むよう、クライアントと一緒に素材を一から選び制作しています。
拘りと工夫により、作業台や食卓にもなる。この家の象徴です。
二階の高窓からは、吹き抜けを通じて一階へと自然光が降り注ぎます。
季節や時間帯で変化する光の演出は、室内を彩ります。
階段の横には、図書コーナー。
階段に座ったり、手摺の隙間から足を伸ばしたり。
いつも子どもたちがここに集まり、賑わいを見せてくれます。
ご家族のライフスタイルに合わせて、収納は敢えてオープンにしています。
自分たちの暮らしに合わせ、日々家族とともに成長し続ける家。
この家での暮らしが家族の歴史となり、子どもたちに受け継がれていくことを願っています。
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