木造一戸建住宅の1階和室を防音室へリフォームした例です。
ピアノ教室向けの改修ですが、幼子がいるため、レッスン中でも隣室の気配が感じられることが求められました。
隣家が近接するなかで防音性能を確保するため浮室造としましたが、
よくありがちな、閉じた防音室で終わらせない工夫が必要となりました。
ここでは、防音的な影響をにらみつつ隣接するリビングとの間をガラス張りにし、
その開口を床から天井まで大きくとり、両室の仕上を揃えることによって、
防音室としたのにかかわらず、むしろリフォーム前より広く明るい空間を実現しました。
なお構造上の必要から、浮室に属さない柱が浮室内を貫通する特殊な納まりとしています。
ピアノ室は、レッスン時はわずかに透けるカーテンで緩やかに仕切る一方、
それ以外の時間はリビングの拡張として一体的に使うことで、
ピアノに向かう=部屋にこもる、だけではない自由な暮らし方が可能になるとともに、
幼子はいつでも母親を感じながら安心して過ごせるようになりました。
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