有明のタワーマンションのリノベーションです。
「子育て×仕事」が愉しめる空間をコンセプトとし、LDKとファミリールームが一体となったワンルームのような生活空間を提案しました。
コロナ禍の影響で私たちの暮らしも大きく変わってきました。そして、働き方も大きく変わってきました。
既存の間仕切り壁を撤去し、キッチンカウンターを中心とした、大きなワンルームを提案しました。
クライアント様夫妻は共に、自宅を中心に働くワークスタイルを取られていました。
家の中で閉鎖的に仕事をするシーンではなく、家の中のどこにいても仕事ができる空間を目指しました。そして、必要に応じて来客や会議に対応できるワークルームを独立して計画することで、仕事の重要度に応じて居場所を切り替え、集中度を高める計画としました。
クライアント様は私と同じ、2児の子どもを持つ子育て世代。子どもと互いに生活し、成長する一つの提案として、みんなで寝ることを提案しました。
これは、家族ごとに方針が異なると思いますが、ベッド空間の暮らしは、寝室を独立して計画する必要があり、子どもが小さい時期の稼働率は著しく低下します。それならば、就寝時には布団を敷くライフスタイルにチェンジし、寝室の空間をファミリールームとして、子どもの学習空間と趣味の空間に変容させる提案をしました。
室を分ける間仕切り壁はつくらず、最小限の収納で空間を仕切る計画としました。(写真はファミリールーム。白の壁は収納ユニット)
単調で無機質なワンルームにならない様、あたたかいオークの無垢材や無機質な白の建具、やわらかいパステルカラーの壁紙、冷たく美しいタイルなどの異素材を組み合わせて、視線や触覚に変化を与える計画としました。
特に無垢床材は、サンプルを多く取り寄せ、クライアント様とショールームに出向き、色や手触りを確かめて採用を検討しました。
デザインとコストの両立です。
これはいつも考えるテーマですが、
既存のマンションの間取りを全改修すると1000~1500万円程度かかってしまいます。
今回の改修のご予算は400~500万円でした。
改修範囲を絞り、
キッチンは既存利用し、腰壁をつくりタイルで覆うことで、撤去や解体を最小限にするようにしました。
また、キッチンからリビングを見渡せる空間構成にすることで、建具数をできる限り縮減しました。
大阪と東京の遠隔でしたので、
ズームやラインを使いながら密に打ち合わせをして、
スケッチやCGを見せながら、意思疎通を図りました。
特に、家事動線や家事収納にこだわった計画です。
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