自宅の延長のような空間で、リラックスできる松戸の診療所(無垢な診療所)。
依頼主は千葉県松戸市で訪問診療や訪問看護を行うあおぞら診療所。診察室を増床するためにリノベーションしました。
新たに作る診療所では、診療所が3部屋、待合スペース、1室が2室にセパレーとできる相談室が求められました。さらに待合室は歩行訓練などができたり、色々な用途に使えるような広いスペースが欲しいとのことでした。基本設計を進めながら、スタッフと一緒に他の病院を見学し、動線、広さ、使い勝手を共有しながら進めたプロジェクトです。
あおぞら診療所では、入院生活が辛いので家に帰って家族と暮らしたい患者さんや、最期は自宅で自分らしく過ごしたい患者さんを診ること多いので、スタッフに多少なりともかかる精神的なストレスを少しでも取り除けるような空間にしたいと思いました。そこで、内装にはスタッフもリラックスできる素材を使いたいと考えました。最初は板張りや自然塗料の塗り壁を使ってリラックスできればと思っていましたが、アルコールなどを使う仕事柄、自然塗料は使えないので、板張りを腰の高さまで張ることにしました。扉はいかにも病院で見かけるような扉ではなく、オリジナルの扉をデザインし、自宅の延長のような空間にしました。その扉には、遊び心で扉が開く方向を示す明かり窓を設け、部屋番号毎にこの明かり窓の数を変えました。
株式会社助川工務店
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