2018年の末ごろに相談があり、2019年の年始から移転先の候補をクライアントと見に行き、既存の図面を確認し、既存図面から想像できる配管の位置など設計の目線で色々とアドバイスをさせていただきながら物件先を決めていただきました。
既存のテナントの図面を起こしたところで、売上目標に必要なセット面やシャンプー台などの要望を確認して、プランニングを開始。テナントがそこまで広くなかったので、工夫してプランニングをまとめていきました。
弊社としては初の美容室のプロジェクトだったので、クライアントと一緒にタカラベルモントやオオヒロのショールームに行き、使う機材などを見ながら作業に必要な寸法などを確認し、細かいところを詰めてきました。
クライアントと一緒にショールームを回ると、クライアントのイメージや方向性が掴めてくるので、できる限りクライアントと一緒にショールームに行くようにしています。
それは、住宅の設計でも同じです。
・外壁に板張りには、唐松を採用!
今回は、場所が小岩で下町の商店街ということもあり、日本人が見慣れた松を使うことで、お店の顔とも言える正面から親しみやすさが伝われば良いなと考えました。また、クライアントの優しい雰囲気もお店のデザインで伝えたかったので、親しみやすい唐松の外壁に四角い窓をデザインしました。
・床にヘリンボーン張りを採用!
店舗ということで、お客さんには少しでも非日常を感じてもらいたいのと、気分が上がる空間にしたいなと考えていたので、単調なフローリング張りではなくヘリンボーン張りにしました。
<ヘリンボーンとは>
ヘリンボーンとは、「ニシンの骨(Herringbone)」に見えることからこう呼ばれています。
フローリングの板材を山型に交互に張っていく方法で、デザイン性が高まるのと、クラシカルな印象を与えることができます。
天井や壁はクロス張りなので、梁や柱もクロスを張ってもよかったのですが、クロスだけだと無表情な内装になってしまうなと思ったので、柱と梁はペンキで塗装することにしました。
DIY塗装は、クライアントの店舗オーナーと店舗スタッフ、みんなで塗ることにしました。DIY塗装は本当に大変でしたが、クライアントや店舗スタッフと一緒にDIY塗装をしたことで、店舗スタッフが自分たちの職場を作り、自分たちが作った職場だからこそ愛着がわき、長く働いくれたらいいなと思います。
私自身は、クライアントだけではなく店舗スタッフと時間を共有できたことで、このプロジェクトのいい思い出ができました。
DIY塗装の翌日に店舗スタッフの家族がお店に来て、自分ごとで塗装の話を家族にしているのを見て、お店作りのストーリーをオーナーだけではなく、スタッフからもお客さんに話してもらって、お客さんとの話が盛り上がればいいなと思っています。
株式会社トータルプロジェクト
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