この集合住宅は、東京の南青山という場所柄、店舗やオフィスとしてもフレキシブルに対応、使用出来るということが求められ、工事金額予算が非常に厳しかったので、建築に必要な床・壁・天井・階段という必要最小限の要素で、最大限のインパクトを生み出した建築です。
南北方向の二面に面する道路という敷地の個性を活かすことと、各階がより良い環境となるように内部をクロスメゾネット(交差した上下階)とし、入居者が楽しめたり、SOHOとしての利用ができたりと工夫しています。
敷地も24坪と小さいなか、地下1階、地上4階の延床面積60坪で、工事金額6000万円(約100万円/坪)で実現し、話題にもなりましたので最終的にはデザイン性から賃料が上昇し、クライアントの当初の想定賃料の2倍強で月額賃料が成立しました。