東の眼下に相模湾を臨み、西側には広大な森の先に富士山を臨む自然豊かで景観の良い場所にあります。風が吹き抜け潮の香がするこの場所に、雄大な景観と空気感を最大限享受できる家を望まれました。 空の色、自然の移ろい、光の角度によって、少しづつ味わいが出ながらいつまでも新鮮な驚きのある住宅にしたいと思いました。 建物外郭ラインを道路の形態になぞって計画をすることにより必然的に生まれた、シフトした平面形状による内部空間は、ズレが生じ、空間に奥行と不思議な陰影を作り出しました。 大小様々な、ともすれば勝手自由に開けているように見える開口部は、生活シーンや外部からの視線、内部空間を歩いたり、座ったりしたときの高さ、光の入射角をイメージして綿密にシュミレーションして設えています。景色を切り取るために設えたフジツボ窓は、外観を印象の強いものとすると同時に、内部の陰影をより強く感じさせる装置として機能させています。
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