都心の密集市街地に計画された建坪8坪の 2階建て住宅。敷地は間口が狭く奥に広がる台形という変形敷地。どうしても1辺は平面的に斜めの壁面が生じる。そこにちょうど北側斜線が掛かった為、斜め上方に登っていく軒ラインが生じた。施工は難しいが内側に思いがけない空間を生み出すこととなった。北側壁面に設けたベンチ出窓はできるだけ大きくし、間口の狭い建物だが街と少しでも繋がるように考えた。この北側に面する窓からは、向かいの家の明るい庭が目に入ってくる。庭がなくとも想像以上に緑を楽しむことができる。全面道路は微妙にくの字に曲がる為、遠くからでもこの建物を見ることができる。逆に中からは道ゆく人々を眺めることができ、大事な街との接点となっている。2階はワンルームのLDKとして天井高さを目一杯確保し、一部をロフトとした。このロフトも平面が台形なので、斜めに渡される手すりがまた空間に動きを与えてくれる。決して広くはないが、家族3人が各々お気に入りの場所を見つけ、それぞれの場所でくつろぐ姿が想像できる。
・約15坪の変形敷地に狭さを感じさせないLDKを実現
・ローコストだが、省エネ性能や耐震性は性能評価証を取得するレベルをクリア
・シンプルに見えるようにディテールにこだわり
THモリオカ
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