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土間から続くライブラリー地下室(レベル1)の土間から1階(レベル2)への階段。段板や壁が本棚になり家族の本が並びます。幅広の階段には座ることもできます。写真:西川公朗 | さうさうのいえ ― 地形を再編集し、道と緑にひらく家
さうさうのいえ ― 地形を再編集し、道と緑にひらく家
一級建築士事務所ikmo

さうさうのいえ ― 地形を再編集し、道と緑にひらく家

土間から続くライブラリー地下室(レベル1)の土間から1階(レベル2)への階段。段板や壁が本棚になり家族の本が並びます。幅広の階段には座ることもできます。写真:西川公朗 | さうさうのいえ ― 地形を再編集し、道と緑にひらく家
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敷地周辺は住宅地の間に豊かな緑地や水辺が残るエリアで、敷地はその際にあたる斜面に位置します。3方を道に面した老朽化した擁壁で囲まれており、安全上、また道路セットバックのため擁壁と地下駐車場を更新する必要があり、地形を再編集することから住宅を計画しました。過剰な高さの擁壁を避けて、階段状の擁壁や道に面した地下室により内外で高低差を吸収することで、道へ開けた内外空間のある住宅としました。擁壁の圧迫感が軽減し、見通しが良くなり道の環境が改善するとともに、住まい手の暮らしが垣間見える住宅地らしい風景をつくっています。
内部空間は新たな地盤に沿わせて半階ずつずれた6つのフロアで構成し、高さに応じて外部との関係を変え、異なる風景が展開していきます。下層部は道にオープンにできる土間とライブラリーとしてまちとの接点となる場をつくり、中間階は風の流れにそって開口を開けたプライベートスペース、上層階は周辺の緑を望む連続する開口を設け、開放的な空間としました。
土留めとなる壁をRC造とし、それを基礎と見立てて在来木造を載せる構造とし、断熱、省エネ性能の強化によって低炭素建築物の認定を取っています。
第31回千葉県建築文化賞 住宅の部 最優秀賞受賞

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一級建築士事務所ikmo

比護 結子

設計事務所会員
設計事務所会員とは
主に建築物の設計監理や建築デザイン等を行っている建築設計事務所や建築家を示します。
通常営業中です
竣工年
2023
部屋数
2
家族構成
夫婦(子供あり)
構造
混構造
敷地面積
50㎡〜100㎡未満
延床面積
50㎡〜100㎡未満
外壁仕上げ
ガルバリウム鋼板 縦ハゼ葺き
屋根仕上げ
ガルバリウム鋼板波板、モルタル吹付塗装
内装仕上げ
コンクリート打放し、石膏ボード+EP塗装
床仕上げ
無垢フローリング+オイル塗装 他
住設メーカー
toolbox、ハンスグローエ、TOTO 他
建ぺい率
39
容積率
78
予算帯
3500万円以上〜4000万円未満
所在地
千葉県
ロケーション
郊外
家づくりチーム

中野工務店