古い、増築を重ねたアパートの改修プロジェクト。
2階部分は、昔、細かく間仕切られた木賃アパートだった名残の柱が林の様に乱立していた。構造に変更を加えない様に残すこととなった柱達を風景としてとらえ、形状に統一感がない柱以外の要素は内から覆いかぶせる様に白い表面でくるみ、またその行為が林立する柱の風景をうかびあがらせるようとした。
くるむ白い表面は天井においても既存の小屋伏の梁なりに面をつくり、所々抜けた梁部分はなりに吹き抜けとしてくるむことで、ランダムな表情が現れた。
また、この林状の柱が目障りではなく、キャラクターとして映えるように、柱の間、どこにどの向きにおいても収納/間仕切りとして使用出来る、可動式の収納BOXを各部屋に配置した。
白くくるまれた空間と柱の間以外の要素を分離する為、その他の要素は浮遊する色として定義され、様々な色が白い表面と林の中に佇ずんでいる。
(c)Koichi Torimura
詳しくは
https://www.ikedaono.com/works/wooden-forest-apartment/
をご覧ください。