低層住宅が密集した東京郊外の住宅。
敷地は北西の角地。東に住宅が迫り、南、南東の隣地は更地で今後どのような建物が建つかわからず、どういった状況下でも良好な光環境が保たれるように立体的な光の廻り方を考えることが求められた。また天体観測等、様々な施主の遊びの場が希望された。
シンプルな切妻のメインボリュームに空間をプラスマイナスする事で遊びの場をつくりだす。同時に、その操作が立体的に光を導き、また家族の気配が伝わりあうように考えた。
屋根をえぐって出来る屋上デッキとロフトが開口を介して隣接する。天井高さ制限のあるロフトには棟にミラーを貼ることで圧迫感を低減し、ミラーの反射によりデッキからロフト、主寝室のガラス床を通して朝の光と夜の遊びの気配を階下のリビングまで伝えている。
ダイニングと子供部屋も吹き抜けで繋がり光と雰囲気が柔らかく伝わる。この吹き抜けは屋上への階段下のボリュームでもある。
テラスと庇は厳しい夏の日差しをカットする形であり、家の内部には簡易太陽光パネルによる空気循環システムが取り入れられている。
(c)Koichi Torimura
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https://www.ikedaono.com/works/shakujiidai-y/
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