家の壁は白がいい、なんていったい誰が決めたのでしょう?もちろん白はなじみやすい色ですが、色を変えてみればいつもの生活空間もガラリと印象が変わってみえるもの。今回は思わず壁を塗りたくなってしまうような、上手に色を取り入れた家づくりのアイデアをご紹介します。
白い家かと思いきや、
赤・黄・青、空間ごとに色が異なる家
こちらの真っ白な外観の家。
リビングなどメインのスペースは、外観と同じく白を基調としています。でも他の部屋は、赤い玄関ホール、黄色い階段室に、青いタイルの洗面室。色鮮やかな空間が広がっています。
白を基調とすることで、他の部屋とのコントラストが際立ちますね。このように、それぞれの部屋にテーマカラーを決めて、自分だけの遊びの空間をつくってみるのもいいかもしれません。
2種類の緑を配して、森のキッチンに
こちらは「緑」をテーマにした家。壁の色も緑色を基本としています。
明るい黄緑と落ち着いた深緑の二色をキッチンに用いることで、空間が立体的になりますね。ナチュラルな木や石の素材感に、草や葉のような自然の色がベストマッチ。まるで森の中のような雰囲気です。
黄色のダイニングで、南欧風に
太陽の光のような黄色を壁色にしたら、ひとつなぎのあたたかなダイニングとキッチンのできあがり。水やガスコンロの周りのタイルにも、淡いレモンイエローを配色しています。こんな明るい色使いだったら、家族で食べるご飯もより一層美味しく感じられそう!
ブルーの本棚で、書庫を明るく爽やかに
たくさんの蔵書を持つ住宅では、本棚に青を使用しています。重力感を取り去るといわれる青を用いることで、本の重さから自由になろうとしたのだとか。広々とした窓と青色の効果で、書庫が明るく爽やかな空間になっています。こうしてインテリアの配色に色の力を借りるのも効果的ですね。
畳部屋に、紫の差し色を
こちらの和室の壁はなんと紫!
紫の壁が畳の緑によく映えて、なんとも和モダンな雰囲気です。
白をベースにした家に、紫色の和室が差し色の役割を果たしています。いつも障子を閉めておきたくなってしまうような古い印象のある和室も、壁紙を変えることで、グッとおしゃれに見せることができそうです。
オレンジ色を配して、温かみのある空間に
玄関ホールの階段室や、柱の一部に、オレンジ色を配色した家。元々古民家だったものを改装したので、このオレンジは土壁をイメージしたといいます。空間の引き締め役になるとともに、そこにいる人を包み込むような、温かみのある部屋を演出しています。
いかがでしたでしょうか?
キッチン、リビング、お風呂に、階段室。いろんな場所に色を取り入れるアイデアがありましたね。家の壁の全面を塗り替えることは難しくても、例えば、お風呂のタイルを色付きのものにしてみる、トイレの壁紙を変えてみる、など家の一部の改装だったら手をつけやすいかもしれません。みなさんだったらどんな色を生活に取り入れますか?
Text SuMiKa編集部