施主さんのお宅に伺って驚いたのは、極端にモノが少ないことでした。家具や家電製品、雑貨小物まで全て選び抜かれた最小限のモノだけで暮らしていました。求められた要望は、和と北欧モダンが融合した木の温もりを感じられる家、手をかけることで愛着が沸き、古くなっても素敵な家、というものでした。
設計する上で心がけたのは、無理にデザインすることなく普通の家でありながら、何気ない日常の中で心地良さを感じていただける家をつくること。柱、梁などの構造材は全て国産無垢のスギを使い、室内仕上げは素朴でも古くなって味わいのでる珪藻土の壁と無垢の床としています。わずかにベージュがかった白で統一されたシンプルな空間の中で、陰影のある畳部屋と居間の木製ルーバーが控えめながらも和のテイストを感じさせます。この家は主張しすぎることなくお気に入りの家具や雑貨などの背景として静かに暮らしに寄り添ってくれることでしょう
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