敷地は広く、南向きで南北方向に長い。南側には、田が広がりその奥には山が見え眺望が良い。
施主の要望はアニメ映画「魔女の宅急便」に出てくるような建物(ギャンブレル屋根)で寝室と子供部屋は屋根裏に暮らすような感じでと要望された。
「ギャンブレル屋根」とは、イギリスなどのヨーロッパから18世紀にアメリカに伝承された二面切妻二段勾配屋根である。
外観は、ギャンブレル屋根を2方向から組み合わせ、南側の屋根は勾配を緩くし夏の暑さをしのげるよう軒の出を深くしデザイン上のバランスも取った。
玄関の横には洋風の土間 を設け、引戸2枚を引き込めばリビングの延長として使える。
玄関には、家族用の玄関とウォークインクロゼットを接続し、いつ来客があっても玄関土間はスッキリした状態を保つことが出来る。
リビング上部の吹抜は北側に配置し、リビング吹抜の高窓は通風できるよう階段から手の届く位置に設けた。
北側の窓からは1年を通し安定した光を得られる。
冬の防風対策のため敷地北側に高木の常緑樹を植裁し、採光と通風を確保するため裏庭を設けた。
室内気候の計画と高断熱との相乗効果で風が通るため、1階は毎年夏場 数回エアコンをつけるだけ、冬場は、高断熱と蓄熱暖房機で快適に過ごせるとのこと。
LDK20帖と5帖のゲストルームは7寸の大黒柱を中心に仕切られるが、引戸を開けて使用すれば25帖の ワンルームとして使える。
洗面脱衣室とキッチンに接続した土間は、作業服を脱いで脱衣室に直接入ることができ収納スペースとしても使用できる。
リビング上部の吹抜は天井を低くし、その上部にロフトを設けワークルームから使用できる。
2階の各部屋の壁はドーマ窓の部分を除いて、ギャンブレル屋根と同じ傾斜で造られている。
傾斜の角度(構造の検討)や有効床面積のバランスをとるのに苦慮したが、施主の要望である屋根裏部屋に
暮らすような感じを満たすことができた。
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