予算を抑えつつ、かつ個性的な住居となるように、内装壁には構造用合板(杉)を仕上げ材として採用し、木のぬくもりが感じられる内装としている。1階床材はアカシア無垢材、2階床材は構造用合板(杉)とし、足触りの良い空間を。また、一部壁には木毛セメント板目透し張りによるモルタルライクな仕上げを施した。(割れず、安価)
また、天井高を低く抑え空調効率を高めている。天井高さが低いことによる圧迫感を緩和するため、外周開口部を天井に揃え・パントリー上下を開放し・各種スイッチの高さを下げ・照明はペンダントやブラケットを主とすることで室内空間の重心を下げた。
小さいながらも空間の広がりを持たせるために、玄関とLDKは一体のレイアウトとし、開放された階段により視線を2階まで抜き奥行を出した。キッチンも回遊型として行き止まりの無い空間作りを心掛けた。
トイレは1階に一か所のみとしたため2階の寝室からの夜間動線に配慮し、階段にて昼光センサーフットライトを連灯配置して手動による照明点灯が不要なストレスフリーな計画としている。(2階廊下には手摺壁のデザインスリットより明かりを採っている)トイレ内部も昼光人感センサーの間接照明を採用。
●建物を低く抑え、コスト・空調効率等の効率化を図りつつ、内部空間の狭小さを感じないように工夫をしている。
●奇抜ではないが、他の建物とちょっと違う「私だけの家」感を演出。
●構造材を仕上げ材としてるため、材料の選定や取り扱いが大変な仕上げ。施工も一貫して行っており、細かな調整が可能。