住宅は南側に向って開くのが本来の姿かも知れませんが、敷地の立地条件によっては、開けないこともしばしばある。佐賀市郊外に計画された、この家では 「住む」 という住宅の基本的な観点からも、南からの車の騒音や人の視線など、できるだけ南を閉じながら西へ向って開くことで、敷地の特性を考慮した住環境を形成しています。LDを家の中央に配置し、外のウッドデッキを囲いながら内外一体となる空間をつくることで、クライアントの要望にもあった「どこにいても家族の気配を感じられるような家」という、開放的なプラン構成となっています。県産材や自然素材を多用し柱や梁をそのまま見せた室内と、また屋根で集熱しその熱を基礎のコンクリートに蓄熱させるといった、建築のしくみをうまく活かした次世代ソーラー《そよ風》との併用により、家全体にやさしい空気を広げ、心地よさもよりいっそう高められると考えています。穏やかな光を浴びながら、家族みんなが元気で気持ち良く暮らせればと願っています。
ASJ佐賀スタジオ/福田建設
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