「街角のギャラリーのある家」
趣味のタペストリーを展示するために2階にギャラリーを設けています。角地の住居と言うことで1階のプライバシーを保つため、街路側に直接窓を設けていませんが、階段室の吹き抜け上部の窓から採光を確保しています。また2階のギャラリーは展示空間であるため大きな空間を確保するため集成材のトラス梁を採用した開放的なスペースとなっています。来客者は1階の土間の通り庭からギャラリーにあがり展示作品を見た後、1階の住人のリビングスペースで会話を楽しむというストーリーです。
「環境性能」
吹き抜けの2階部分に大きな窓によって暖められた空気の上昇気流によって1階から2階へ自然な空気の対流が計画されています。
1階の床暖房はアクアセルといった水の入った細長い袋が床の下にライン上に敷き詰められています。この方式の最大の特徴は水の対流によって床面を均質に暖めることが可能なことです。自由に移動できない体にハンディキャップをお持ちの方などは一カ所に座っていても水の対流によって低温火傷の恐れがありません、もちろん健常者にとってもすこぶる快適です。またこの方式は夜間の電気料金が安い時間帯に暖め、保温するシステムなのでランニングコストが低減できます。しかしながら電気カーペットなどのように一端冷えたものを直ぐに暖められないため一時使用だけでよいような場合には不向きです。暖かさのイメージも冬に少し暖かいと言ったタイプに暖房なので寒さの厳しいときには補助的な暖房器具を必要とします。ライフスタイルにあわせた検討が必要です。
「簾行灯のような外観」
外観は耐久性に優れたガルバリウム鋼板、窓はペアガラス、そして簾のような木製ルーバーによって構成されています。住人の生活スタイルやギャラリーを併せ持つ性格から決められた外観ですが、写真のように夜間は街角を照らす簾行灯のように印象的な美しい外観となりました。
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