静岡県周智郡森町で計画したRCの住宅。耐震性を持たせた構造に、新築でありながらもラスティックな質感を与えていった計画。外部との間に設けた屋根付きのテラスがLDKに心地よい自然光と風を室内に運び、吹き抜けになったLDKを囲うように各個室を並べた。こうすることで全ての部屋が外部の自然を感じることができると同時に、家族の気配を適度な距離感で感じさせることを可能にしている。コンクリートと鉄の無機質な質感に断熱部分に貼った古材がぬくもりを与え、クライアントが揃えた照明、家具、植栽、外構によりインダストリアルかつ自然を感じられるテイストの空間が完成した。新築でありながらもリノベーションのような風合いであるが、キレイにつくることだけが新築ではなく、ラフでありながらも新しいものもあっても良いのではないかと考えていった計画である。
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