都内の住宅地に建つ木造耐震住宅です。
シンプルな生活を好むご夫婦の要望が詰め込まれた使いやすい家になりました。
床面積を無駄なく使うために家のカタチが少し変わったものになっていますが、表面上をシンプルに見せるように工夫しました。
外観は、白くて高い壁に囲まれたようなシンプルなデザインですが、
中身はというと壁や屋根にそれぞれ角度が付いており複雑な構造となっています。
角度のついた2つの軸を決めて、それに従って各部屋を配置しました。
それまでさまざまな間取りを試しましたが、この方法が一番床面積を効率よく使うことができました。
建物の構造が安定するのは、長方形や正方形のような四角いカタチです。
ただ四角ではない場合も構造計算を行って安全が確認されれば全く問題ありません。
私たちの社内では、写真にあるように3Dを使って柱や梁といった大事な骨組みをどう組み合わせるかを話し合いました。
耐震金物も適切な位置に付けるように計画していき、地震時もしっかり耐えられる家の造りにしました。
室内のプランとしては、2階にあるLDKが生活のメインルームになります。
柱が1本も出てこない17畳の広いリビングダイニングは、最大天井高が3m以上となる勾配天井のおかげで開放的な大空間になっています。
さらにリビングの先の大開口窓を開けるとアウトリビングになる開放的なバルコニーが現れます。このバルコニーは壁に囲まれているため道路から視線が届きません。
「ここで食事をするのにハマってるんだよね」とご主人も嬉しそうに言います。
キッチンや階段など暗くなる部屋にはトップライトを設け、どこにいても日中は自然光だけで過ごせる気持ちの良い室内になりました。
ちなみにリビング→ダイニング→キッチン→納戸→洗面室→リビング、と回遊ができるような便利な動線もあります。
完成後もとても綺麗に暮らしていただいていて、ご夫婦にとっても私達にとっても満足のいくものになったお宅です。
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