商店街に面した貸店舗と貸家を貸店舗及びオーナー住居として建替えた。
前面道路は駅至近の生活道路で北側の薄暗い通りに人通りも車通りも多く、以前は道路ギリギリに店が並ぶ建物であったので、歩行者の溜りと南への抜けを持たせるために1階3店舗の間に路地を設けた。路地奥の門扉を抜けると住居エリアになり、外階段でアプローチする住居と店舗部分を上下で分離させた。
鎌倉景観地区でもあり施主も素材感を大事にされていたので、屋外はALC版を基本に押出成形セメント板やスチールを用いモノトーンでまとめた。屋内はアメリカで生活経験のあるご夫婦拘りのレンガやスチール・木・塗替えのきく塗装の壁仕上げといった素材感と暖か味のある仕上がりとなり、結果的に、内~外、表~裏の対照的な二面性のある住宅となった。
現在は植栽帯に緑も入りやや殺伐とした通りに少し潤いが出せたように思う。
資料請求にあたっての注意事項