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LiVESの家
2016年 8月 1日

店舗付き住居を賃貸し、
念願のショップと理想の住まいをリノベでつくる

猫洞通のリノベーション+マチマチ

棟続きの2 軒を借りて、大人数が集まる広いダイニングとオープンなキッチンを実現。2階には箱型のアトリエで仕切るリビングも。

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名古屋で人気の本山エリア。中でも新店舗が増えている注目の猫洞通に面した2 物件を、外壁には手を入れず改装。右が元クリーニング店だった店舗併用住居。左は別世帯が住んでいた貸家。

猫洞通のリノベーション+マチマチ

(愛知県名古屋市)

設計
AIRHOUSE DESIGN OFFICE
住人データ
健太さん(34歳)美術教師、有衣子さん(30歳)ショップ経営

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吹き抜けのダイニングは、大人数が集まっても十分な広さ。自作したテーブルは2つに分かれており、横に並べれば正方形に。

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既存の床を撤去し、床面積を減らしてダイニングに大きな吹き抜けをつくった。上下階がつながり、縦の抜けで広がりを強調。

築40年の店舗付き住居。その隣の棟続きの住宅。この2つの物件を賃貸し、リノベーションしたのは、田口健太さんと有衣子さんご夫妻だ。店舗部分は有衣子さんが営むショップとなっている。

最初は店舗付きのほうだけ借りて、軽くリフォームする程度に考えていました。でも、それだとコンパクトすぎて、いろいろ我慢しなければならない。以前から友人を家に呼んでもてなすことが好きだったので、思い切って2軒借りて、大々的にリノベーションをして、広く住もうと考えました(健太さん)

物件は名古屋でも話題のショップが集まる人気エリアにある。田口さんご夫妻は、散歩中に空き家だったこの物件と出会い、オーナーを探して、段階的に粘り強く交渉。2軒分を賃貸し、フルリノベーションすることの許可を得た。

いつかは家を持ちたいと考えていたので、リノベに予算をかけるべきか悩みました。でも、店舗兼住居は夢だったし、今の生活も大切にしたいと考えたのです(有衣子さん)

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有衣子さんが営むショップ「マチマチ」。女性向けの洋服や雑貨を扱う。モルタルや足場板など、素材感のある床で仕上げた。カウンターは海外輸出向けにつくられる美濃焼のタイルを張った。

設計はAIRHOUSE DESIGN OFFICE の桐山啓一さん。東西の窓から光を入れ、1階まで届ける吹き抜けをつくり、床面積を減らすことで、天地の広がりと抜けがある開放的なプランを導いた。

木造住宅は、スケルトンにすると910㎜ピッチで柱が出てきます。広く見えるように、縦方向のつながりを出したいと考え、できるだけ柱が上下に貫いて見えるように空間をつくりました(桐山さん)

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既存の柱のピッチに合わせ91cmの奥行きがあるキッチン。オープンな食器棚は、カフェのイメージ。既存の押入れの柱を活かして、棚板を貫くようにデザイン。

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アトリエの上のロフト。箱の高さを低めに抑え、寝室として利用。

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2 階のリビング。アトリエを収める箱で空間が切り分けられている。

住居と店舗の入口は別で、1階は店舗以外をまるごとダイニングとした。大勢の友人を迎える場所として、毎週のように賑わっているという。キッチンは、ゲストも含めた大人数で囲めるアイランド型。傍らには、既存の柱が棚板を貫くようにデザインされた、オープンな食器棚もある。2階は箱型の個室で、リビングを切り分けるスタイル。作家活動も行う健太さんのアトリエ、クローゼットなどが箱の中に収まる。箱の高さは低めに抑え、その上のロフトを寝室としている。また、浴室と洗面室も同様の箱に収まっている。

賃貸でなければ、このエリアで店舗兼住居は不可能でした。しかも理想的な住居が叶った。その時々の目標に合わせ、家を変えられる賃貸の豊かさを感じています(健太さん)

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天井は断熱材を入れてラーチ合板を張り、小屋組を現しに。新設した手すりの木は、オイルステインで仕上げ、既存の柱と馴染ませた。手すり壁は透明の波板。

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給排水管、電気のスイッチや配線はキッチンの壁に一箇所にまとめて、そのまま露出させた。既存の空気感に似合う、ラフで武骨な雰囲気にまとまっている。

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ロフトの下に収まる健太さんのアトリエ。既存の柱が残る。

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アトリエの箱で仕切られた2 階の通路。奥にリビングがある。

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Before

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After


〈物件名〉猫洞通のリノベーション+マチマチ〈所在地〉愛知県名古屋市〈居住者構成〉夫婦〈建物規模〉地上2 階建て〈主要構造〉木造〈建物竣工年〉1974 年〈建築面積〉98.00㎡〈床面積〉住居部分1階 40.99㎡、2階 106.21㎡、店舗部分46.59㎡、合計 152.80㎡〈設計〉桐山啓一/ AIRHOUSE DESIGN OFFICE〈施工〉三戸建設〈設計期間〉4 ヶ月〈工事期間〉3 ヶ月〈竣工〉2014 年〈総工費〉1,000 万円


※この記事はLiVES Vol.79に掲載されたものを転載しています。

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