築浅のマンションを検討されていたが、間取りや仕上げが理想に合わず、自由度の高いリノベーションを選択されたご夫婦の住まい。約58㎡という限られた面積でも広々と暮らせるよう、LDKと隣の個室を統合し必要に応じてカーテンで仕切れるようにした。大勢の来客時にはベンチにもになる家具を設けるなど省スペースの中にも工夫を凝らした。仕切りのカーテンは素材感にこだわりリネンのものを選択し、お施主さんの友人のアーティストに、この空間とご夫婦をイメージして現場で即興で絵を描いてもらった。
以前は暗く窮屈だった玄関は、隣接する個室とつなげてオープンスペースにすることで、明るさと広さを確保した。将来的には個室として仕切れるように照明やコンセントの計画がしてある。玄関から続く収納は、下足入れ以外はカウンター収納にしてキッチンまで一体にし、繋がりと収納力を確保した。
共用部であるサッシは変更不可だったため、ガラスを断熱性能の高いものに変更。外に面する部分は既存の断熱材の上に断熱を付加した。さらにカーテンボックスを作り、ハニカムスクリーンを設置して開口部の性能を高めている。
マンションでも木や石、漆喰など素材感や細部の納まりにこだわり、断熱等の性能を向上させることで、シンプルで落ち着いた雰囲気と広がりを感じられる心地よい住まいになった。
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