「戸神ホームズ」は千葉ニュータウンの緑豊かな林に隣接した、50㎡タイプ全20戸のサービス付き高齢者住宅です。
東西に長い2棟の住戸棟を中庭を介して配置し、中央をエントランスロビーの大吹き抜け空間で連結したH型平面の構成としました。ラウンジの吹き抜け部分には2階住戸へ車椅子や足腰の悪い高齢者がアクセスするためのエレベーターと木ルーバーに囲われたトップライトから光が差し込む印象的な階段を配置し、杉板本実打ち放し仕上壁に挟まれた森に開いた大開口により、四季折々の変化が感じられるリゾートのラウンジような場所にしました。その他フィットネスジムや温泉の雰囲気のある大浴場があります。南北の棟を隔てる東西の中庭は緑の静寂が支配する「竹の庭」と枯山水の「石の庭」とし、2階では中庭の上空を渡る橋で住戸にアプローチする印象的な外部シーンを作り出し、入居者の日々の移動自体が目に触れ、コミュニケーションが誘発することを意図しています。住戸内は入居者の生活の変化に応じて、可動間仕切りと可動家具を移動することで、ワンルームから2DKまで自由な間取りの変化を可能にしています。住戸のインテリアには木目をふんだんに使用し、南側のバルコニーには木製ルーバースクリーンを設けることで、プライバシーを守りながら穏やかな気配を感じると同時に、施設全体に調和をもたらしています。
高齢者住宅にリゾートの感性を取り入れるこれらのキメの細かいデザインは、終の住処として快適に暮らせる住環境を実現させています。
1.森に開いた吹き抜けラウンジを持つリゾートホテルのようなインテリア
2.住戸:ワンルームから2DKまで生活のスタイルや人数に合わせて可変可能な間仕切りシステム(可動収納)
3.森と中庭の緑を取り込んだ配置構成
リゾートホテルのような施設をクライアントは希望されていました。杉板型枠打放しによる荘厳な雰囲気のあるラウンジを中心に北側にある隣地の森の緑を最大限取り込み、2棟に挟まれた印象的な中庭を作ることでリゾート感覚と採光痛風を両立させた構成としました。住戸では短期間のうちに人数や介護度の変化が起こる高齢者住宅の新しい形として、以前当社で実現した「わかたけの杜」で確立した可変可能な間仕切りシステムをより高級なインテリアで実現しました。
リゾートホテルをご経営されているクライアント様と様々な高級ホテルに宿泊したり見学をして夢の実現のための議論を重ねました。デザインの力を理解しているクライアント様との出会が素晴らしい結果を生み出しました。
構造設計:有限会社 エスフォルム
設備設計:合同会社スタジオランプ98
施工:株式会社 大 城 組
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