建物は様々な人が利用する。
住宅であれ、住宅以外であれ、その利用する人達にとって
最も利用し易い建物であるべきである。
その住宅に住まわれるのは高齢のご夫婦。
ただ、打合せはその息子さん夫婦と行った。
折しも、コロナ禍、ウッドショック等の世の中の大きな出来事が起きた時期。
予算や工程もその流れに翻弄された。
それに合わせて、計画も2階建てで進めていると、諸条件でそれが厳しく、再び平屋で計画したり、と
設計者はともかく、建築主にも心労を掛けた。
それでも同じ方向を向いて、より良い計画を一緒に目指した。
この土地にとってどのような計画が最善か、高齢のご両親にとって何を重視すべきか、
様々な命題を一つ一つ解決し、完成に至った。
ご両親、またそれに続く子供達にとっても大切な場所となることを願う。