周辺は宅地開発された住宅地で、建売の住宅建設業者が建てた同じようなデザインの住宅が延々と続く環境です。その中にポツンと大きな空き地があり、何も開発されずに残っていました。この土地を取得したクライアントから別荘の設計の依頼を受けました。クライアントは京都市内在住で、景色が良くても車で2時間以上かかるような遠方に別荘を建てれば、きっとすぐ行かなくなるだろうと考え、京都縦貫道に乗って一つ目のインターにあるこの617.16㎡の敷地を選択されました。まだ開発されていない500㎡を超える敷地でしたので、亀岡市の指導により開発申請に準ずる申請手続きが必要で、その手続きに半年以上の時間を要しました。 周辺は、敷地周囲に1.2m以上の塀を建てることを禁止する規制があったので、住宅に囲まれた別荘のプライバシーを確保するために、建築で回廊を造り、別荘の屋外空間を周辺環境から隔離しました。このアイデアが、結果的にこの別荘のデザインのすべてに影響を及ぼしています。半屋外的なアウトドアリビングも周囲からの視線を全く気にすることなく非日常を過ごせる空間になっています。浴室に続く外部のジャグジーに裸で入っても完全にプライバシーを保っています。ゴルフが一番の趣味であるクライアントのご要望で、ゴルフシミュレーションが楽しめる部屋も造り、クライアントがゴルフ帰りに気軽に利用できる別荘になったと思います。
1≪アウトドアリビング≫庭に面した2面を全面木建具なので解放感があります。バイオエタノール暖炉を採用したので煙突が不要でスッキリとしていてメンテナンスも楽で、暖気が煙突から逃げないので効率よく暖房できます。外には水盤が見えます。
2≪趣味室≫離れにゴルフシミュレーターがあります。
3≪ジャグジー≫屋外ウッドデッキにあり、星空を見ながら入浴できます。
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