敷地は将来宅地になる可能性のある水田と24時間操業の工場に挟まれた場所にあります。
クライアントの要望は
・台風の通り道なので台風に強い家であること
・土地が元々水田だったことから、地面からの湿気対策をしてほしい
・家族みんなで入れる大きい風呂を造ること
そこで、厳しい敷地環境において空間を建物で囲い取り、そこに開口を開け内部に都合の良い環境要素を取り込み、内部に新たな環境を創り出し、その空間に建物を計画することにしました。
建物は二重の入れ子状につくり、耐久性のあるRC造の外家の中に可変性を持たせた個室や家族室などを独立して建ています。
外家の開口にはガラスを入れていないので、廊下や土間リビングには風が抜け光が差し込む半外部空間となっているので常に建物が呼吸できるようになっています。また各々の部屋に隣接する半外部空間にはトップライトから雨や雪が降り、自然の息吹が感じられる穏やかな環境を建物内につくっています。
・半外部空間である土間リビングでは汚れや匂いを気にすることなくバーベキューを楽しまれています。
・浴室は家族全員でゆったり入れるよう、露天風呂も併設しました。
・夏はエアコンをつけなくても涼しいそうです。
豪快で繊細な建物は私達家族のカラーそのものとよく言われます。3人とも外で泥まみれになって帰宅しますが掃除も気になりません。
季節や時間の流れによって同じ場所にいてもいつも違って見える光や風を楽しんでいます。こんな素晴らしい家に暮らせ毎日が発見と感動で喜んでいます。
株式会社出口工務店