壮年のご夫婦の為の、仕事場とアトリエを備えた住宅です。
南側に敷地境界線までアパートが迫り、西側と北側に接道する小さな敷地で、特に道路斜線の制限が厳しく、どうように敷地のポテンシャルを引き出すか、時間をかけて検討し、あえて中庭を持つ住宅を提案しました。 ご主人は自宅で仕事をし、奥様は絵を描かれるので、そうしたスペースを限られた空間の中に詰め込むために部分的に半地下を作り、気積の大きな空間を獲得しています。アトリエをギャラリーとして使う場合、天井高さ3m、長さ9mの壁面が使えます。
限られた軒の高さの中、1層目の階高を限界まで切りつめ、2階をできるだけ高さのあるゆったりした空間を作り出しました。これにより階段が短く済み、緩やかになりました。これはこれから老後を迎えるご夫婦には喜ばしい副産物となりました。
2階の南側はテラスにし、中庭の地面まで十分に陽が差すよう工夫しています。黒い道路側の外壁とは対照的に、白く塗られた中庭側の壁が、陽の光を家の中にやさしく誘い込みます。
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