奥行きに細長く、高さ制限など法的規制の厳しい難しい条件の敷地でした。いくつかの工務店・住宅メーカーを廻った処、高さ制限が厳しく、思った家がつくれなく何とか出来ませんか、というご相談に来られました。
敷地は、東側道路で、間口が狭く、奥行きが長く、3方を建物で囲われた、都心の典型的な住宅密集地でした。但し、道路の向かい側には公園があり、綺麗な桜の花を咲かせたり、赤レンガ造りの建物があったり、眺めの良い環境でした。
明るい家をつくる為、中庭を家の真ん中につくり、メッシュ素材でつくったスケルトン階段と共に光を通す筒となり、家の中に光をふんだんに取り入れます。プライバシーに配慮し、覗かれない様中庭には、ルーバー格子を階段には上下の横スリット窓とし室内が見えない様にしています。
3階建ての建物とする為、1階を半地下にして、建物を下げ、階の高さを押さえる為に、鉄骨造ながら、天井ふところを小さくして、梁を出しています。この梁を利用して間接照明を仕込み、部屋の特徴に転換しています。天井高さは2.4mですが、中庭や階段の部分の抜け感があるので、開放感のある家になっています。
奥様のワークスペースには、趣味の本・DVD・写真集を入れる為、それぞれの大きさに合せた高さの棚の本棚を作りつけ、階段の横にも一面に本棚をつくり大量の本を収納する場所を確保しました。公園の桜を借景とする為、2Fの道路側にリビングを配置しています。屋上はバルコニーとし、普段は洗濯物干し、夏場は日焼けをしたり遊べるスペースになっています。
1階に水周りと部屋を2つ設けて、将来ミニキッチンをつけられる様配管だけしておく事で、1階だけでの生活も可能にし歳を重ねたときの負担にならない準備をしています。
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計画中・工事中ともに、2世帯で住める様にはしたけれど、お子様が戻って来て一緒に住むことは無いかも。。。。。とおっしゃていましたが、完成した家を見て、お子様が住みたいと帰って来られ一時、2世帯4人で住んでいらっしゃいました。今は、お孫さんがよく遊びに来られ、屋上バルコニーで家庭用プールを広げ楽しんでいらっしゃいます。
お孫さんが来られる様になり、窓廻りなど、安全に気を使った設計をしてくれていたんだねと、おっしゃって戴きました。家全体としては、とにかく明るいね!ちょっと窓を開けるだけで心地よい風が入ってきて凄く良いね!と、気に入って貰っています。
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