旧軽井沢銀座から徒歩でも行ける場所にたたずむ別荘の改修。谷を望む、モミジの借景を楽しめるリビングを中心により快適にすごせる空間を提案した。この別荘は、和風の良質な空間を持つ既存部分があり、今回改修する増築された空間を既存部分とデザイン的な統一感と調和を大切にし、少しだけモダンなデザインを加えた。使った素材は、床はアッシュカーボン無垢フローリング、壁・天井は調湿効果もある「健康塗り壁」、色彩計画は、既存のしっくい壁と少し落ち着いた木の色に合わせた。この別荘は、軽井沢の歴史を見てきたであろう、軽井沢の歴史そのものが刻まれていると感じましたので、このようなプロジェクト名とした。そのため、解体中に出てきた梁や柱もそのまま残すこと、昔の軽井沢の雰囲気を感じられるような、空間の魅力と質感を演出した。