青い空が澄み渡る三重県津市の丘陵にある津カントリー倶楽部。その18番ホール脇に建つKATADA Lodge&Villaは、まるで波打つ海に浮かぶ3槽の船のように佇みます。
ツインルーム4室のロッジ棟、食事や団らんを楽しむラウンジ棟、18番ホールの眺めを楽しめるヴィラの3棟からなっています。
ゴルフ場のアンジュレーション(高低差)を活かした配置で、各建物の間に心地よいリズム感をもたらしています。
外壁は神宮備林のある岐阜県加子母村産のヒノキを使用。建具はすべて木製建具としています。ライティングデスクや椅子、ベッド架台などのすべての家具は地元の家具職人の作品を採用しました。また材料は木、紙、土、草などの自然素材を厳選。設計の段階からこだわったのは、現地まで足を運び、職人たちに会い、納得したものだけを選ぶことでした。
プラスチックやアルミの既製品を使用することを極力回避しました。何よりも職人の手仕事、勘を大切にし、その仕事ぶりを最大限に建築意匠に調和させています。
すべての建物の窓は、ピクチャーウィンドウとして美しい景色を切り取り、そこに佇む人々の目を楽しませ心を満たすように設計しています。
ヴィラは18番ホールを眼下とする丘に配置。浴室、居間、寝室を大きな木製建具で開放しました。浮遊感のある軒の深いテラスからは、目の前に18番ホールの雄大な景色が広がります。
ラウンジは夕景を意識し、オレンジ色に染まった景色と馴染むよう、室内に使用する木の分量と配置を吟味しました。まるで行灯の中に佇んでいるような感覚になります。
ロッジは陶芸家/川喜田半泥子のアトリエのある長谷山と対峙しているのが最大の特徴です。
山の稜線と屋根勾配を合わせ、自然と人工物が共鳴しているかのような形態をとっています。ロッジ中央のラボは、パソコンが使用可能な宿泊客の共有スペース。両側はガラスの建具で仕切られ、長谷山に抜ける開放的なスペースとなっています。
景観に配慮したピクチャーウインドウ
窓はすべて木製建具
外壁は伊勢神宮の建物に使われている加子母の檜材
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