敷地は四方が建物で囲まれた旗竿形状です。このような住環境の場合によく推奨する、2階リビングの立体コートハウスをご提案しました。
1階はコの字型の配置、門扉を介して一旦中庭を経由してから玄関にアプローチするスタイル。センターからアクセスすることによって廊下面積が最小限のコンパクトなプランを実現しています。一方2階は勾配天井を持つ大きく開放的なLDKが中心で、南側にはデッキテラス、中庭上部の吹抜け、小さな和室が一列に並ぶという構成です。この中庭は完全なプライバシーが確保されており、適度な採光や通風を享受するとともに、住まいの各所から窺える魅力的な中間領域となっています。
ただし・・・、中庭を経由しての搬入を予定していた2階の大型のソファーの納品が遅れてしまったため、この中庭の植栽工事が引渡し後だいぶずれ込んでしまいました。年末ぎりぎりとなって、ソファー納品、その直後に樹形の綺麗な株立ちのアオダモが中庭に居座って、これでやっと!気持ちのよいお正月が迎えられるのではないでしょうか。
プライバシーの確保のしかた/中庭の緑を見ながらの生活/ワンルーム形式の2階LDK
隣戸に囲まれた旗竿敷地でしたが、中庭と上部のデッキテラスに連続するオープンスペースを設けることで(立体的なコートハウス)プライバシーを確保しつつ、明るく開放的な住まいとすることができました。
旗竿敷地での新築の計画のおありの方は、是非参考にしてください!
近藤工務店(西東京市)
野村基建築構造設計