鎌倉極楽寺に絞って土地探しを続けた施主が見つけた土地は、狭小な敷地でありながらも隣地の桜や緑の山に囲まれた豊かな環境にあった。海まで歩ける距離でありながら山深い。それは鎌倉ならではといえる立地であった。シンプルな形状の外観は黒く塗られた米杉の下見張。大きな木枠の窓を設け、室内に外の緑や桜の借景を可能な限り取り込めるように心がけた。2階にはリビングに連続したバルコニーを設けている。床をすのこ状にすることなどの法的工夫により建築面積、延床面積にも算入されない広めなバルコニーを可能とした。リビングから見てバルコニーの奥に外観の壁を配していることで、室内がバルコニーまで連続したように見え、実際の広さ以上の感覚的な広さを得られている。またバルコニー奥の壁は隣地からの視線を遮りつつ、借景を取り込むことを可能とした。すっきりとしたリビングを希望されたので、食品庫を設け、冷蔵庫、食器棚、洗濯機を納めた。さらに食品庫上部のロフトを大きな収納として使えるようにしている。
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