仁和寺から程近いこの地域は風致地区の中でも特別修景保存地区にあり外観は相応の規制の中での計画です。しかしながら表通りから一筋入ったこの通りの現状は非常に込み合った古い街区で道路の幅は3m程度しかありません。日常生活の中での車の取り回しや通りに対しての佇まいは10年後、20年後のあり方を意識する必要があります。現代の京都が抱える今日的な問題とも言えます。内部、外部とも長い年月をかけてクライアントご家族と共にじっくりと存在感を増していくような建築になればと思っています。