風力計、雨量計を始めとする気象観測機器を開発、製造する会社である。
今回、本社機能と工場部門を統合させるべく、約50年振りの建替となった。
3階は中枢である事務所、応接兼会議室、2階で設計、開発、1階で製造、
地下1階で梱包、出荷する。
屋上は実際に風力計などを設置、観測し、性能を確認する重要なスペースである。
社のモットーが「Nature is Tresure」であることから、自然、地球、環境などを
デザインモチーフに、企業の環境に対する考え方を建築や街並みの一部として
表現し、周辺にアピールする媒体と考えた。
また、この建築そのものが気象観測機器として、発信する装置とも見える。
「ガラスの地層」と名付けたこの建築は、多様な表情のガラスブロックを
1段ごとに全て種類を変え、積層させ、構造材でもあるH鋼を挿入し、横方向の
強調で地層や歴史を表現した。
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