北側の田畑を何段か下ると碓氷川があり、対岸はそそり立つ崖で竹や木々が南からの陽を受けている。南側は生活道路で、近所の方達の往来がある。
視線が高くなると川面がよく見える北側ゾーンを南側の土間に対し900程高くした。横長に連続させた窓からは近くの田んぼや、対岸の木々に止まる鳥たちを眺め暮らすことができると共に、多くの時間を過ごす日常の場を南側よりスキップさせ高くなることにより、全面道路からの視線をかわしている。
南側には庭を設え、多くの日差しや風が入り、土間空間が外部と繫がるように、大きな掃きだし窓を連続させている。
北側にもつおおらかな遠景への広がりと南側の自分たちの庭への広がり、2方向の環境を同時に享受できる住まいとなっている。
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