敷地の前面には遊歩道のある小川と、豊かな緑が点在する長閑な雰囲気の場所に建つ5人家族の住まいです。建主の要望は皆の居場所があること、変化のある空間、開放的な空間が欲しいという3つ。
要望から家族5人の居場所が確保され、つかず離れずの距離で生活が展開されるように意識してプランを検討しました。豊かな周辺環境を享受するため2階をLDKとし、建物の正面には学校の桜や欅、小川を眺めることができる開口部を設けています。
1階、2階とも間仕切りを最小限にし、敷地形状を活かした広がりのある空間構成です。また、床レベルに変化をつけ、表しの化粧垂木とすることで、空間に適度なリズムが生まれるように意図しています。外壁の板張りは表面に目地を設けることで、豊かな陰影を生み、多彩な表情を楽しむことができます。家具や床のレベル差でそれぞれの居場所や広がりをつくり、化粧垂木が家族の暮らしを彩る柔らかい光が特徴の住まいです。
①ルーフテラス
2階LDKに家族のルーフテラスを設けました。隣地からの視線を防ぐ高さに壁を設け、プライバージーにも配慮しています。開口部はフルオープンになり、LDKとフラットにつながります。
②2階LDK
隣地が迫っていたことや、正面の緑を享受するため、2階をLDKとしています。
広々とした開放的な内部空間が特徴です。
③籠り部屋
一人になりたい時に篭れる書斎や和室をつくりました。
その時々で居場所を選べる楽しさがあります。
お子様の部活動の用具や備品の収納にお困りでした。
造作の家具製作し間仕切りと兼ねて使用することで、空間を有効利用しています。
窓を開け放しても気にならい窓配置。
窓の配置を検討し周辺と窓がバッティングしないように配慮しました。
正面の小川と木々を眺めるピクチャーウィンドウはファザードのアクセントになっています。
珪藻土を皆でDIYしました。
家づくりに積極的に参加されている姿が印象的でした。
設計力はカッコいいデザインを出来るかどうかではなく、要望を整理し取捨選択し、プランやデザインに落とし込み建主に最適なご提案ができるかどうかです。
一見、不利な条件も建築家目線から見ると可能性に溢れていたりすることもあります。
その敷地の魅力を十分に生かした設計を心がけています。
是非、ご自身の生活や暮らしのイメージを語ってください。
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