遠くに山並みを望み田畑が点在する住宅地に立つ、ご家族4人の平屋の計画です。
敷地に余裕があったことや建主の要望、周辺環境との兼ね合いを考慮すると、平屋が相応しいと感じ設計をスタート。閉塞感がなく開放的で居心地の良い空間のあり方を探り、検討を重ねました。プランは動線の効率化と家族の距離感、各部屋の住環境を考慮し矩形を基本として、キッチンを囲むようにゆるやかに回遊動線をつくり、各部屋と水回り、リビング、ダイニングを結びました。
屋根は矩形の建物に呼応するようにシンプルな寄棟屋根を採用。軒を低く抑えたおおらかな屋根は、周囲に落ち着きと安定を与えているように思います。こうべを垂れるような佇まいは建主の謙虚でやさしい姿にも重なります。
伸びやかで包まれるようにやさしい空間と暮らしがどう溶け合うのか、そして、どんな時間を紡いでいくのか、とても楽しみな住まいです。
①回遊性
キッチンを中心とした回遊性のあるプランニング。
キッチンを中心とすることで、LDKの繋がりが生まれました。
また、家事動線の効率を図っています。
②おおらかな空間
寄棟屋根の勾配をそのまま内部に表したおおらかな空間。
平屋の特徴は屋根勾配を活かしやすいところです。
その特徴を最大限に利用しています。
③緑豊かなアプローチ
アプローチの植栽が街と家を緩やかに繋いでいます。
出勤時や帰宅時に季節や自然を感じられ、落ち着けるアプローチを目指しました。
動線の効率と各部屋の住環境。
家の司令塔であるキッチンを中央に置いて回遊性をつくり、その周辺に各個室を配置しました。動線が効率化することと、建物の四隅に各部屋が配置でき各部屋の住環境にムラをつくらないようにしています。
竣工後に伺った際に奥様が「庭や緑にハマっています!」というお話を伺い、
暮らしを楽しまれている姿が嬉しかったです。
いつもその場所やそのご家族でなければできないことを考え、
最適なご提案になるように設計しています。
一見、不利な条件も建築家目線から見ると可能性に溢れていたりすることもあります。
その敷地の魅力を十分に生かした設計を心がけています。
是非、ご自身の生活や暮らしのイメージを語ってください。
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