茨城県鹿嶋市の築20年、37.5坪(124㎡)の平屋建ての改修プロジェクト。
屋根、外壁回りは築年数の割に痛みなども少なかったため外部は既存のままとし、窓や出入口の位置は変えずに内装のみの改修としている。既存の障子や襖などの建具も状態が良かったためほとんどの建具は襖や障子を張り替えながら新設建具として転用している。プランも一見大幅に変更しているように見えるが、現況の窓や壁配置、柱割を活かしながら家の中心となる和室回りの動線の整理と、LDKの機能が入る主室の整理を重視した。
主室は単に壁を抜いた大部屋とするのではなく、床座コーナー、書斎コーナー等の小さなスペースやカウンター、ベンチが付随する居室とすることで多様な居場所を持ち合わせた居住空間である。家の中央にある和室は三方を取り外し可能な引き戸で囲われた構成とし、廊下や主室とつながる開放性の高い空間としている。
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