段々畑のような高低差に回遊性のある道路がある地域に建つ、家族3人が住む26坪の平屋の住まいです。その敷地形状を家の中にも取り込み、見下ろしたり見上げたり、視線が抜けたり閉じたり開放的な場所やこもれる場所など、さまざまな色をもつ居場所を提案しました。一般的な家はリビングでくつろぐか部屋にこもる。その2択しかありませんが、声や存在は感じるけど見えない、など、グレーな距離感がとても大切だと思います。完全に離れるのではなく少しだけ離れるとか、少しだけくっつきたい時ってありますよね!?
人の気持ちってパチンと線引きできるものではないので、住まいにもそれを受け入れる余白みたいなものがあったらいいなと、思い考えました。
・道路からの外観は玄関ドアのみ、一般的な片流れとはなにか違う不思議な存在感のある外観。
・行き止まりのない回遊性のある使いやすい動線
・個室は寝るだけと割り切り約3帖に設定、その分広いLDKを実現しています。