京都市壬生松原の古民家リノベーションです。
既存建物は既に増築がなされ、その後も長らく人の生活の場として使われてきました。
無計画な増築により前面道路側以外の窓は既に機能しておらず、内部はひっそりと暗い空間が広がっていました。
そういった過去の築歴をもった住宅に対する建築行為について考え、この住宅にしかできない新たな空間の魅力を構築することにします。
床面積を増やして豊かさを得る増築という行為、逆に床面積を減らして豊かさを得る減築という行為。
今回はそのどちらでもなく、建て増しされた既存建物を分ける行為、「分築」という手法を選択しています。
「分築」、要するに一つの建物を分棟の様に個々の部屋を分ける事で、空間的魅力を加えます。
分けられた部屋どうしは、外光がふりそそぐ外の様な場を介して接続されます。
一つの部屋の様でありながら一つの建物である様なスケール感をもった空間の連続により、日常の生活に奥行きを実現します。
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