道路側の開口部を小さくして、スリットのある塀を1階の開口部の前に作っ
て、道路からの視線を緩く制御しました。
また2階には大きなバルコニーを設け、建築主様の好きなGREENを置いて
バルコニーを庭のように扱い、2階での開放感を演出しました。
2階はプライベート専用ですが、1階のリビングダイニングのリビング部分
は可動の間仕切りによって、独立したゲストルームに早変わりします。
ダイニングからは、キッチンを通って玄関への裏動線が確保されています。
数十年前に開発された郊外の「小さな敷地」が密集した住宅地域で、車2台の駐車場を確保しながら、いかに潤い感「密集した住宅地域の中のオアシス」のある住宅にするかがテーマでした。建築主の「植栽等は自身で行いたい」との希望で、植栽を植えるスペースだけを建物の周りに確保しました。バルコニーも含めて、現在ははGREENで溢れています。駐車場もタイヤが嵌らない大きさでコンクリートにスリットを入れて、スリットにも下草等のGREENがあふれています。
建築主に床の養生が取れる前に「設備等の確認」を行ってもらいましたが、空間に感動して一時間ほどその場を動きませんでした。
密集した住宅地域の為に「風の通り」をかなりシュミレーションしました。そのかいもあって「夏でも南北のサッシを開けておくだけで、寒くて昼寝から覚めてしまう」そうです。
洞窟住居