遠く日光連山を望む計画地は、農業を中心とした田畑と自然の緑に溢れています。
なだらかに広がる農耕地は空っ風をさえぎる屋敷林を廻らした旧家が点在し、
あたかも散居村を彷彿させる、おだやかな田園風景です。
周辺の自然を感じていたいというオーナーの要望は、木造の平屋建とプライベート
プールに辿り着きました。
南庭 - リビング - ダイニング - 外部木製デッキ - プール - 北庭を細長い敷地に
連続させて配置し、最小限の内部間仕切りと外部空間との段差、大きな開口部により、
内と外が連続し奥行きを感じられる計画としました。
大きく張り出した軒は外部空間にも室内感をもたらすと共に、低く抑えた屋根は母屋
全体に菅笠を被せた様なシンプルな形状とし、周辺環境の水平方向への広がりを意識
しました。
リビング+ダイニングは8m × 6mの広めの一室とし柱を無くしました。
内部空間にも木の表情を取り入れたいと云うオーナーの要望もあり、 木製トラスと
鋼材のハイブリット構造を採用し、 細やかな部材により構成されています。
連続する三角形の木構造は、 ジョイント部の鉄板を 2 × 4サイズの部材2枚で挟み、
ボルトの座彫りをプレ加工をした現場での組み立て、可搬性に優れた構成としています。
三角形の斜辺部にはトップライトを配し室内の明るさ、 通風の確保と共に、
構造部材に陰影を与え、空間を引き締める効果も期待しています。
室内と庭の連続性
木造+鉄のハイブリット構造(屋根)
プール付き
資料請求にあたっての注意事項