小諸から千曲川を越え、標高800Mに位置する計画地は、山の中腹の雑木林にあります。
細長い三角形の敷地は全体が北向きの斜面となっており、天気の良い日にはかすかに
浅間山を望む事が出来ます。林床の湿潤な空気は夏場でも涼やかな風を運び、避暑を
中心としたこの建物の使い心地を高めます。
周辺にそびえる15Mを越える木々達が風になびいてゆっくりと揺れ動く姿は緩やかな
時間の流れをより一層深めます。斜面と直角に差し込まれたコンクリートの壁は敷地に
平らな外部空間を生み出すと共に母屋を2階に持ち上げる楔としました。
それと同時に北向きに設けた4M角の大窓は緩やかな林間の風景を切り取り、室内に居
ながらにして緑の中にいる様な浮遊感を与えます。
機能を凝縮した室内は出来るだけ仕切りを無くし、各部が光を共有させる為に、空間の
繋がり、壁の形、素材、表情を吟味しました。
また、材料、資材、製品の70%を北米より個人輸入し建築コストを抑える試みも行い、ローコストながらハイスペックな性能を実現しました。
材料個人輸入
大開口
傾斜地を利用した計画
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