敷地面積60㎡の土地に、6m×6m×6mの立方体を浮かべました。
立方体の中にはLDKや個室などの居室を配し、適切な高さの水平窓を使って外からのプライバシーを確保しました。黒い立方体の下は駐車スペースと趣味の部屋を、上には広いルーフデッキとスカイバスを用意しました。
正方形の平面の中央には、縦に貫く階段を少し偏心させて設置して、左右の空間のヒエラルキーをつくり、建物全体の回遊性と光が貫く光井戸として機能するようにしました。
小さな住宅ですが、都心に住むことを決意した家族の物語です。
設計担当:納谷学、高橋正嘉
構造設計:かい構造設計 寺門規男
施工会社:鈴木
延床面積 : 105.91m²(32.04坪)
1階面積 : 36.00m²(10.89坪)
2階面積 : 32.91m²(9.55坪)
3階面積 : 36.00m²(10.89坪)
構造形式:鉄骨造
掲載誌 :
『ARCHILABJAPAN2006』
『Lives 2005.06/07』
『家種 -いえダネ- 』
『COMPACT HOUSE』
『SIGHT Vol.22』
『新建築 住宅特集 2004.10号』
『MODERNLIVING155』
『マンスリーM 06月号』
『CCI 03月号』
『リフォーム建築に役立つ 浴室・洗面・トイレ』
①居住スペースが浮いてます。
前の通りを歩く人からプライバシーを守るようにしています。
②屋上に露天風呂があります。
クライアントのお風呂に入って星が見たいという希望を叶えました。もちろん外から見えないように屋上は半透明のアクリル折半で囲いました。
③連続する水平窓
前の通りを歩く人から家の中が見えないように、中からは座った時に視界が抜けるような高さに設定しています。
クライアントの打合せの最後に、ご要望は何でも言ってくださいと言ったら、奥さんが恥ずかしそうにお風呂に入って星を見るのが夢だと言いました。
それを受けて、屋上に浴槽を設置することを提案しました。
心に思い描いていること、全て話してください。
自分では無理だと思っている事でも叶えることができるかもしれません。
露天風呂
その名の通り、三軒茶屋の街の真ん中でお風呂に入りながら星が見えます。
高橋正嘉(元スタッフ)
かい構造設計 寺門規男