この住宅は徳島県鳴門市の閑静な住宅地に建っています。
綺麗な長方形の敷地は、南側に幅員6mの道路と接道し、抜け道なのか…車がまめに通る環境でした。
クライアントから、シンプルでも四角い箱形の外観にしたくないとの要望もあり、南側に対し前後で高さの違うボリュームを配置し、黒い外皮と白い内皮でシンプルに構成することとしました。道路側からの威圧感を押えるための考慮です。住宅部分に対しウェイトが大きなガレージが、道路側に必然的にレイアウトされるため、中庭を配置することで、プライバシーの高い明るい住環境を確保しています。道路→ガレージ→中庭→リビング→寝室とフラットな構成が、心地好い関係性を生み出しています。
道路から見たとき、ひょこっと立ち上がっている部分には、タタミスペースとロフトが配置されています。一人で佇む空間です。決して広くない住宅の余白の空間として必要な場所と感じました。また、住宅のあたたかな光・雰囲気が道路に漏れるように考えています。そのような町並みに導く灯台の光のようになってくれればと思います。
・インナーガレージ
・中庭
・明るいリビング
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