隣接の清和村文楽館及び物産館周辺は、すでに豊かな背後の自然とともに清和村独自の魅力ある景観を形成している。その中で、清和文楽邑道の駅として、新たに本施設が付加されることとなった。
施設は小規模であるが、建設地が施設全体の玄関口に位置し、景観上の役割が重要なものとなることから、この点が本計画の最大のポイントとなった。その一方で本施設の機能は隣接の両施設に対しは補完的なものであり、黒子的存在と思われた。これにより両施設が活動している日中の時間帯は、個性的建物群に対して、極力単純な分かり易い形体を選択することで、黒子としての脇役に徹している。ただ夕刻から建物に火が灯されるとその表情は変容し、邑へ導く行燈として、その個性を主張し始め、両施設の活動停止後も道路利用者への道しるべとなり、新しい景観を形成している。
資料請求にあたっての注意事項