環境に相即するファサード
環境に相即するファサード
木造2階建、築30年を経た飲食店ファサードのリノベーションである。敷地は函館市内のロードサイドに面しており、クライアントからは際立つファサードでありながらも、気軽に入れるカジュアルさが同時に求められた。要望に対し、既存本体に構造的な負担をかけることは避け、周辺に自立した鉄骨フレームを建て、ステンレス製パネルと木製ルーバーにより本体を囲い込むこととした。三角形の孔が穿たれたステンレスパネルは、内外の視線をグラデーショナルに仲介しつつ、移ろう空をぼんやりと身にまとう。一見ランダムにもみえる木製ルーバーは、鉄骨下地を隠ぺいするよう配置されており、来客を店内へと温かく誘う。大きな看板が立ち並ぶロードサイドの典型的風景に迎合することなく、地域固有の街並みと親密さを取り戻すきっかけとなればと考えた。内部は2階のオープンキッチンを中心に改修している。
(詳細は下記サイトをご参照ください)
https://www.poda1.com
JCD北海道支部デザインアワード2014 優秀賞
JCDデザインアワード2014 入選
掲載誌/商店建築 2014年12月号
本体に負担をかけない自立構造
環境を映し込むステンレス製有孔パネル
上部と対照的な木製ルーバー
本体に負担をかけない自立構造
環境を映し込むステンレス製有孔パネル
上部と対照的な木製ルーバー
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