住宅地の一画に建つ鉄筋コンクリート造の住宅です。
ガレージとアトリエを1階に計画し、主な生活空間を2階にしました。
玄関アプローチには、木製ルーバーを備えアトリエと街をさりげなく縁を切り、繋げることを試みました。
住宅が閉じることなく、かといって無防備に開くのではなく、外部の装置としての中間領域を挟むことで緩く、柔らかく、街と繋がればと思います。
設計担当:納谷学
構造設計:かい構造設計 寺門規男
施工会社:
構造形式:壁式鉄筋コンクリート造
竣工年月:1999年9月
敷地面積:101.23m²(30.63坪)
延床面積:163.90m²(49.59坪)
1階面積:69.28m²(20.96坪)
2階面積:94.63m²(28.63坪)
①木製ルーバー
玄関アプローチを兼ねて、木製ルーバーで街との距離(プライバシー)をコントロールしました。
②檜板張り
内外の壁に檜板を貼り、RC造でも柔らかい風情の住宅に仕上げ、街にも優しい建築にしました。
③2階の玄関
外部階段を設置して、生活空間の中心の2階に直接アプローチできるようにしました。
アトリエに篭って仕事に集中すると息が詰まります。
ふっと顔を上げたとき街並みが見え、それでもプライバシーが守られるようにアプローチに木製ルーバーを設置して、街との距離をコントロールしました。
竣工したとき、お客さんの住宅への思い入れが強く、工務店の大工さんを交えて盛大な食事会を設けてくれました。
敷地の環境を読み込み、プライバシーを守りながら快適な住宅を提案します。
ひまわり
ひまわりが太陽に向かって首を振るように、環境に応じて住宅が生き生きと生活を支えます。