川沿いの菓子屋さん 2022 / 菓子店 / 新築工事
穏やかな川の流れと、どことなく古都を感じさせる伝統的な街並みの一角に敷地はあります。敷地は、どこか可愛らしい三角形の形をしていて、川沿いの静かな通りに面する場所です。そこに小さなコンクリートの箱を、そっと置くように計画しました。そぞろ歩きの際にふらっと立ち寄りたくなるような、末永く愛される焼き菓子屋さんとなるよう想いをこめ設計しました。
弊社ホームページの作品掲載:
http://satakearchi.starfree.jp/kashiya.html
弊社YouTubeにて作品掲載:
https://www.youtube.com/channel/UCu7YMFxijihn6IPzpX8ZGfg
1.工事は分離発注で行いました。一般的な工事契約は元請けの建設会社に一括で発注します。分離発注の場合は、躯体工事、内装工事、建具工事、防水工事、左官工事、塗装工事、給排水設備工事、電気工事、外構工事、などなどたくさんの工種ごとに業者さんと個別契約し発注する形態になります。そうしますと、従来の元請け方式の際に発生する、建設会社への膨大な諸経費を削減することができます。コロナ後の物価高騰の時代に、コロナ以前の建設コストを求めるならば、このような経費のかからない仕組み作りが大切だと思います。
2.工事を分離発注するメリットは、建設会社の諸経費を削減できるだけではなく、各工種ごとに相見積りをとって、金額を比較しながら自由に業者を選定することができますので、適正価格で信頼性のある施工チームが構成できます。従来の元請け会社への一括発注の場合、各業種ごとの内訳金額に元請け会社の利益をのせている場合が多く、それが適正価格であるかどうかの評価は難しいのが現状でした。
3.もうひつと分離発注のメリットをあげますと、住宅設備機器などもお客様がインターネット等で購入され支給できる点です。従来の元請け方式の場合は、機器はすべて総工事金額に含まれます。場合によっては機器の価格は量販店より高めになる時もあります。分離発注の場合は、元請け会社がないので、建設会社の事情に合わせることもありませんので、自由にお客様が好きな機器を好きな方法で購入し支給することができます。ネットで物を買う時代ですので、透明性のある方法だと思います。
「RC造」がもっと身近な存在に。誰しもが選択のひとつになるように。それが私の目指すところです。