家族の一員である愛犬が快適に過ごせる環境を整えてあげることは、愛犬家にとって永遠のテーマ。そのなかで、家づくりの際に工夫できることがいろいろとあります。そこで今回は、愛犬家必見、愛犬と快適に暮らす、家づくりのアイデアをご紹介します。
愛犬の腰を痛めないための、ゆるやかな階段
愛犬との暮らしにおいて階段が悩みの種になることがあります。特にコーギー犬やダックスフンドのような犬種の場合、階段の上り下りによって腰を痛める危険も。こちらは、愛犬の体型に合わせて、階段の勾配をゆるやかに設計し、上り下りの負担を軽減しています。
さらに特徴的なのが、この階段スペースを、旅の写真などを飾るギャラリーにしている点。2階への通路としてだけでなく、腰を下ろして休んだり、写真を眺めたり…、勾配が緩やかなので、愛犬とのちょっとしたくつろぎのスペースとしても活用できます。
こちらも、ダックスフンドの体型に合わせて勾配をゆるやかにした階段家具。こういった段差の低い階段なら、愛犬も高い場所への移動がスムーズにできますし、ケガをするリスクを減らすこともできます。家具なので、簡単に取り入れられるのも魅力。家の内装に合わせて、つくってみてはいかがでしょう。
バスタイムも愛犬と一緒にいられる、
屋外につながる浴室
こちらは、川のせせらぎが聞こえる西側に、愛犬と一緒に使える浴室を完備した別荘。浴室からそのままテラスにつながるため、シャンプー後、テラスで愛犬の毛を乾かせるほか、入浴後のリラックススペースとしても活用できます。散歩の後は、ゆっくり入浴タイム…、別荘を持たなくとも、屋外につながる浴室があるだけで、愛犬ライフがぐっと充実しそうですね。
家のなかを愛犬が駆け回る、回遊型ドッグラン
ドッグランにはいろいろなかたちがありますが、こちらは、家全体を利用したドッグラン。愛犬(小型犬)が、室内のスロープを自由に駆け回れるように設計されています。階段のかわりにスロープでつなげることで、足腰への負担が軽減されるメリットもありますね。
ガレージ兼用のプライベートドッグラン
こちらは、ガレージ兼用のドッグランです。車がないときは、愛犬たちの遊び場に早変わり。屋根部分がオープンになっているので、屋外を感じながられるのも魅力です。ガレージ兼用にすることで、限られたスペースを有効に活用できますね。
散歩から帰ってきたら、
玄関からそのまま中庭へ
中庭を囲むようにして口の字型に建てられたこちらは、中庭につながる玄関ホールをタイル仕上げに。玄関から入ってきた愛犬は、足の汚れを落とす必要がなく、そのまま中庭に入ることができます。子どもたちも靴をぬぐ必要がありません。散歩から帰ったら、玄関を通って、そのまま中庭へ。暮らしの自由度が高くなるアイデアですね。
建物下を犬の遊び場スペースとして活用
思い切り走り回れる広い庭は、愛犬にとって格好の遊び場となります。こちらは、広い敷地をドッグランスペースとし、さらに横長の建物の下も愛犬のために活用。建物下をあえて空洞にすることで、愛犬が自由に入って遊んだり、日陰で涼むことができるようにしています。家の一部を犬の遊び場として活用するのもひとつのアイデアですね。
愛犬の健康を考えて素材にこだわるなら、
床や壁を自然素材に
家のつくりだけでなく、愛犬の健康を考えて素材にもこだわりたい!と思っている愛犬家も多いのではないでしょうか。
こちらは、愛犬にやさしい空間にするため、マンションの一室をリノベーション。床は自然素材のワックスを施したパイン無垢のフローリング、壁は調湿効果や脱臭効果があるといわれている珪藻土を使用しています。
愛犬のための素材は、床が滑りやすいと膝関節に負担がかかるため、ペット対策用の床材や滑りにくいタイル材にするなど、さまざまな方法がありますが、自分の庭を持たないマンションの場合は、愛犬が室内で過ごす時間が長くなるため、こういった素材に配慮した家づくりも参考にしたいですね。
フィラリア症対策として、
ヒノキのチップを庭に
愛犬と暮らす上で気をつけないといけないのが、蚊が媒介するフィラリア症にかからないようにしてあげること。
こちらのお宅では、その対策として、蚊をよせつけない効果のある“国産のひのきチップ”を活用。このチップを庭の一部に敷くことで、蚊が気になる季節も庭で安心して過ごすことができるのです。このひのきチップは、防虫だけでなく、防菌やリラックス効果も。庭の一部に取り入れるだけど、ちょっとしたスペースを活かして気軽にできるのも嬉しいですね。
いかがでしたか?
階段ではなくスロープでつなぐ、階段の勾配をゆるやかにする、屋外につながる浴室をつくるなど、ちょっとした工夫で、愛犬にとって快適な環境が生まれますね。また、小型犬専用の階段家具を取り入れる、ひのきのチップを庭に敷くなど、気軽にできることもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
Text SuMiKa編集部